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今朝の訓練(57時間目)も完璧だった。動きが速すぎてパニックする人の多いオートローテーション(緊急着陸)の練習でさえ、ボクにはヘリコプターがスローモーションで動いているかと感じるほどで、まるでキアヌ・リーブス主演の映画“マトリックス”みたいだった。落ち着いて操縦出来て、プロペラの回転数や飛行速度の調節もして、完璧な訓練だった。なぜ突然、こんなに上達したのか分からないが、嬉しいこと、この上なし。
ところが、午後の訓練(58時間目)は悲惨だった。天気が良く風の無い簡単な飛行条件。なのに着陸アプローチの中でも一番簡単なノーマル・アプローチを急速度で下降しすぎた。失敗って訳じゃないけど綺麗じゃない。それで2回目の挑戦をしたら、着陸の直前に鳥が飛んできて邪魔された。よけたりしていたら、そのお陰でやっぱり美しくないアプローチになった。正念場の3回目は完璧な準備態勢で着陸の手前300メートルまで持ってきた。これで美しい着陸が出来ると思った。そしたら教官が「俺が手本を見せてやる。操縦桿を俺に任せろ」と言った。ボクは素晴らしい準備ができて、あとは最後のフィナーレを飾るだけ、と喜んでいたのが、“トンビに油揚げをさらわれた”気分になり、腹が立った。そしたら、もうだめだ。冷静さを失ってボクの操縦はメロメロになった。残りの45分の練習中も”憤り”が体に残り、冷静になれず、操縦は乱れまくった。 こういうことってあるんだ?ヘリコプターの操縦は繊細なので、気持ちの乱れが現れてしまうと言われる。でも本当にそうなのか?よく考えてみた。まず、着陸アプローチ中に速度が速くなりすぎた。でも普通ならじっくりと調整する。ところがイライラしていたので辛抱が無く、毎回、速度調節を“グイッ”と思い切りやり、高度調節も“グイッ”と思い切りやってしまった。ヘリコプターの操縦の反応は時差攻撃で、3秒ほど遅れて現れる。その3秒を待たないで更にグイッとやったから過剰操作になってダメになった。これが今日の不調の理由と思う。でも、もしかしたら、ミネコちゃんの帰国でボクの心は乱れているんでしょうか? ということで以下はミネコちゃんの最後のダイアリーです。 ***ミネコちゃんの日記*** 帰国日がアクシデントで延びたと喜んだのも塚の間、もう帰る日になってしまった。タキさんにマイアミ空港まで送ってもらったが、せっかくだから、ついでに少しということで、一緒にマイアミビーチに行った。リゾート地らしい箇所があり、ビーチを挟んだ道側には、びっしりと、ホテルやバーが並んでいた。見本のカクテルが、カウンターの脇に見えたが、その巨大なサイズに驚いた。客が飲んでいる実物も同じサイズだった。しばらく車で走ると、クルーザーが沢山泊っているハーバーがあったので、タキさんと、ターポンという魚がいないか、探しに行った。その魚は口が上側についていて気持ちの悪い顔をしている。人間の落とす食べ物を目当てにして人の集まる所によくいるらしい。水の中をのぞいてみると、ターポンはいなかったが、他の魚が少しいた。事前に用意していた食パンをちぎっては、投げた。イタリアでシシリー島のタオルミーナに行った時に同じ事をしたら、魚がうようよと周りにきてそれは面白かったのだ。でも、今回は、そんな事にはならず、太ったフグが数匹来たぐらいだった。 (下のビデオはタキさんが前回6月にフロリダに来た時に写したタープンという巨大な魚のビデオ。でも今日は見つからなかった) 私が今回、フロリダに来たのは、タキさんの様子を伺うためと、ゆっくり、結婚式の下準備をするつもりだけだったが、観光地も少しだけだが散策したし、たった12日間で色んな経験ができた。ほとんど毎日、タキさんのトレーニングが終わるまで、ヘリコプター学校がある空港オフィスの小さなキッチンでインターネットをしながら過ごした。知らない人から何度か、今日は飛ばないのかときかれた。訓練生と間違えられていたみたいだけど、タキさんや他の生徒が気持ち良さそうに空高くとんでいくのをみて、次回来たとき機会があれば、やらせてもらおうかなと思った。
by helicopter-pilot
| 2008-10-29 22:34
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