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今朝はやや疲れていた。昨日、もとインド空軍のスニールがコーマシャル・ライセンスの合格したのを祝って、夜に数時間ウイスキーを飲みながら談笑し、その後で勉強したら睡眠不足になった。それにしても、ロンドンではいつもワインしか飲んでいないので、ウイスキーなんか飲みなれていない。だいたいロンドンではウイスキーを飲む人を見たことがない。でもイギリスはウイスキー発祥の地なのにどうしたんだろう? まあ、テニスもフットボールもイギリス発祥だけどイギリスが強い訳じゃないから関係ないか、なんてつまらないことを考えなら学校に向かった。
しかし、朝8時からの訓練(24時間目)では離陸もタクシーも旋回も着陸も全てがうまく行った。一晩でいきなり上達したからシンデレラみたいだ!教官も「うまくなったね!」と誉めてくれた。 そして昼12時からの訓練(25時間目)。今朝の調子の良さで気をよくしていたから、「もっとリラックスして、もっとうまく飛ぼう!」と思った。ところが、そういう風には行かなかった。リラックスしたら風に飛ばされた。ホバリングもタクシーもフラフラして、いつもの自分に戻った。着陸は100メートル近くオーバーランした。教官は「調子の悪い時に訓練しても、時間とお金の無駄になるので、早めに切り上げようか?」と言って途中で訓練中止になった。本当にシンデレラだ。12時過ぎたら銀の馬車はカボチャに戻った。 ヘリコプターの訓練にはこう言うことは良くあると言われる。ヘリコプターの操縦には“運動神経とカンに頼る部分が大きい”ので、午後になって疲れてくると、初心者は集中力を失って、操縦が乱れることがあると言うのだ。ボクも最初はそう思った。朝と午後の違いを考えてみた。分かった!理由はボクじゃない。ヘリコプターが違うんだ。 大量生産で新車ばかりの乗用車と違い、ヘリコプターは新型ばかりに乗るわけじゃない。クラウド9は12機くらいのR22型があるハズだが、今年生産のものもあれば、4年か5年前のものもある。古いから悪いなんて言わないけど、古いヘリコプターのうち1機だけ妙にコレクティブ操縦桿の重い機がある。それに午後は当たってしまったんだ。 真相は明日の訓練で分かるハズ。明日の調子が良ければ、今日の午後の不調はヘリコプターとの相性が悪かったとの外部的原因と言える。そうであって欲しい。(ただし教官はどのヘリコプターでも上手に運転するので、“弘法筆を選ばず”ではあるけどね。)今日はテクニカル編で書くことがありません。おしまい。
by helicopter-pilot
| 2008-10-09 18:53
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