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今日も2時間の訓練(45時間目と46時間目)をしたが、緊急着陸の練習をした。これまでに何回か書いたオートローテーションという飛行テクニックだ。エンジンが止まってもヘリコプターは墜落しない。竹とんぼが空をくるくると飛ぶのと同じように、ヘリコプターもエンジンが止まっても落ちない。プロペラはエンジンを失って失速するが、ヘリコプターが下落開始すると、下落のためにプロペラを風が通過するので、その風がプロペラを回す。プロペラが回る限りヘリコプターはゆっくり降下できるように出来ている。
ただし、風に乗ってゆっくりの降下をするには技術がいる。簡単じゃない。でも、これをマスターしなくちゃ免許はもらえない。ヘリコプター免許の第2の難関がこの緊急着陸のマスターだと言われる。 緊急着陸の入りかたは、まず地上500フィート(150メートル)を風速120キロで飛ぶ。そこでコレクティブ操縦桿を全閉にしてエンジンとプロペラの連結を一時的に外す。ヘリコプターは一時的にバランスを失うのでサイクリック操縦桿と右ペダルでバランスを回復する。そして風速110キロ、下落スピード毎分450メートルとする。地上12メートルに来たところで、サイクリック操縦桿でプロペラを前方に傾け、ヘリコプターの下降ベクトルを前進ベクトル、そして、上昇ベクトルに変換する。機体は下落を止めて、前進、そして、地上4メートルから2メートルほどの高度で失速する。この失速の直前にエンジンを再スタートし、プロペラを回し、下落を止め、ホバリング(空中停止)に入る。特に最後の、地上4メートルでの失速の直前にエンジンを再開して空中停止に持ってゆく操作はホンの1秒か2秒の操作だけに間違いが許されず、難しい技術だ。 今日のボクには緊急着陸の操作の前半部分くらいしか出来なかった。大変な作業だけれど、自分の命を救う大切な技術なので、早くマスターしたい。 ヘリコプター パイロット 志望 小林隆
by helicopter-pilot
| 2008-10-21 20:34
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